アトピーは腸内環境の現れ。肌がひどければ腸も荒れています。
「アトピーは腸のキズが原因 キズを治せば肌はきれいになる」でもアトピーが良くなるかどうかは腸のコンディションにかかっていると書きました。とにもかくにも腸をケアすること、それが大事です。
Contents
腸壁にキズをつける食べ物
アトピーの人の腸はキズだらけなので、うまくバリアの役目を果たせずに毒素を体内に素通りさせています。
まずは腸のキズを治すこと。そのためにはキズをつける食べ物を理解し、それを摂取しないようにすることです。
摂取しない方がいい食べ物は以下の通り。
①白砂糖
②化学調味料や添加物
③化学的に精製された油(トランス脂肪酸)
④輸入小麦(残留農薬)
⑤乳製品
⑥抗生剤を投与されたお肉
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上記を摂らないようにしても症状が改善されない場合は
⑦小麦(グルテン)
「何を食べるか自分で決める」ということは、「自分がどう生きていくか自分で決める」ことです。これはアトピーを治すことだけでなく、アトピーで失ってきた自信を取り戻すためにも重要なことだと私は考えています。(この辺はこの記事の最後に書きましたので、ぜひ最後までお読みください)
それではひとつひとつみていきましょう。
①白砂糖
これは確実にアトピーを悪化させます。砂糖絶ちしただけでアトピーが治った、花粉症が治ったというひとがたくさんいます(アトピー 砂糖断ち で検索してみてください)。
白砂糖は血糖値を急激に上げますが、その血糖値をコントロールするために副腎から出るコルチゾールというホルモンが大量に消費されます。副腎ときいて何か思い出しませんか? そう、ステロイドです。
本来はアトピーの炎症を抑えるために活躍したいこの副腎ホルモンも、血糖値コントロールで使い切ってしまい、肌の方までは手が回りません。しかもこのコルチゾールはストレスに対応するホルモンでもあるので、白砂糖を摂っていると、ストレスにも弱くなり、鬱病などメンタルヘルスの病気にもつながることが最近の研究でわかってきました。
白砂糖はあらゆる物に入っています。しかも脳にガツンと効くので中毒性があります。実は精製された砂糖は「マイルドドラッグ」とも呼ばれています。甘い物を食べ始めたら止まらなくなることありますよね、そんなときは「もしかしたら砂糖中毒かも」と自分を疑ってみてください。やめるのは大変ですが、頭もクリアになるし、肌もよくなるので、効果は抜群に高いです。
基本、コンビニやファーストフード、ファミレスのスイーツはNGです。パンにもたくさんの砂糖が使われています。今まで食べてきたお菓子類はほぼNGだと思ってください。どうしても甘い物がほしいときは自然食品店で蜂蜜やてん菜糖、米飴などをつかったお菓子を買いましょう。
②化学調味料や添加物
いまスーパーで売っている調味料は大量生産する過程で化学的な処理や添加物を加えています。そうしないと手間がかかるし、値段を下げられないからです。
また、売っているお総菜にもたくさんの化学調味料や添加物が使用されています。これも値段を下げるため、美味しく感じさせるため、腐らせないため、などなど、流通に乗せるために様々な工夫がされています。しかし、アトピーの人の腸はこうした化学物質を消化できません。ますます腸が傷つき肌を悪化させます。
外で物を買うときは必ず裏の食品表示を見るようにしましょう。「調味料(アミノ酸等)」とあるのは化学調味料のことです。ほかにもカタカナでずらりと何行にもわたって書いてあるものは、そっと元の場所に戻しましょう。
③化学的に精製された油(トランス脂肪酸)
油の世界は複雑で難しいので、まずはスーパーで売っているサラダ油、マーガリン、外食の油は摂らないと覚えてください。
これらは製造過程で石油系の化学溶剤を添加した「溶剤抽出法」で作られており、できあがった油には大量の化学物質が含まれています。この化学物質はトランス脂肪酸と呼ばれ、摂取することによって細胞膜にダイレクトに悪影響を及ぼします。石油を使って作った物を気づかないうちに私たちは身体に取り入れているのです。
このトランス脂肪酸、先進国ではあらゆる病気の根源であるとして厳しい規制が取られていますが日本ではまったく規制がありません。ですから自分で気をつけるしかありません。冷蔵庫にあるマーガリンはもったいないと思ってもすぐに捨てましょう。
菓子パンやクッキー、スナック菓子、ケーキ、フライ、レトルトカレーなど、多くの加工食品に含まれています。原材料名に「ショートニング」「加工油脂」「ファストブレッド」とあるものはすべてマーガリンの仲間でトランス脂肪酸が含まれているので、必ず原材料名をチェックして摂らないようにしましょう。
また、外食の油は何度も使い回しているので、もともと悪いトランス脂肪酸に加え、油自体が酸化しているので、こちらも大変身体に悪いです。外食の揚げ物もあきらめましょう。
自分で調理するときは、オリーブオイルや自然圧搾の菜種油を使いましょう。また生で積極的に摂るといいのは亜麻仁油、しそ油です。熱に弱いのでドレッシングにしたり、野菜ジュースにまぜて飲んでください。
④輸入小麦(残留農薬)
輸入の小麦は収穫後に殺菌剤や防かび剤などの農薬を大量に使用しています。輸出用に虫がつかないように小麦に直接殺虫剤をかけています。
これらの小麦がパン、ラーメン、うどん、パスタなどに使われています。日本で消費される小麦の85%が外国産、またパンに限っては99%が輸入小麦といわれています。
また小麦はアレルギー源になりやすい食物です。小麦ですぐにアレルギーになる人はわかりやすいのですが、多くの人がすぐに反応しない遅延型(摂取後、数時間から数日かけてアレルギー反応がでるのでわかりにくい)のアレルギーです。そこに加えて残留農薬ではダメージが大きすぎます。
私は仕事がハードなときに魔が差して輸入小麦を食べてしまい、ひどい目にあったことが何度もあります。ここ最近もっともひどかったのは、1つはイタリアンでパスタを食べたとき、もう1つはモスバーガーで照り焼きチキンをたべたときです。食べた日の夜にめまいと猛烈なだるさ、関節痛で寝込み、2~3日熱の出ないインフルエンザのような症状で起き上がれず、肌の不調は3週間続きました。強烈な化学物質は抜けるのに本当に時間がかかります。
基本外食の小麦類はNGです。ラーメンも残念ながら②化学調味料や添加物③化学的に精製された油(トランス脂肪酸)が大量に含まれているので、あきらめましょう。どうしても外でラーメンが食べたいときは無化調で国産小麦の麺のお店を探しましょう。もしくは生活クラブなどで生麺のラーメンを買い、自分で調理しましょう。
今日のお昼は生活クラブの醤油ラーメン。化学調味料使ってないから食べた後も舌が変にならないし喉が乾かない。写真は夫の卵入りラーメン。私は卵なし。 pic.twitter.com/gmgdszmv0w
— さな吉 (@kihoncho) February 11, 2017
(これまでも何回か生活クラブを紹介してますが、決して回し者ではありません(笑)。この食事制限をするにあたり、安全で安心なものが簡単に手に入るので、生活クラブには本当にお世話になりました。かれこれ15年くらい利用しています。買う場所を悩まなくていいいのがラクです。なによりも美味しいです。これだけ制限しても食の喜びを手放さなくても大丈夫です。
生活クラブについては下記の記事の中でも紹介しています。
「アトピーを半日断食(1日2食)で治そう!詳しい食事改善方法」
■毎回判断するのは大変なので、まず食料を調達する場所を決める
「アトピーの治し方①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)」
4-4食材の調達は減農薬・オーガニックの物を
生活クラブの食材を使ったレシピ
【簡単レシピ】バター・牛乳不使用☆甘酒パウンドケーキ!国産小麦のホットケーキミックスで作る安心おやつ
【アトピー食事レシピ】肉なし卵なしの超シンプルお好み焼き・自家製たれ付き
【アトピーの1日2食・半日断食】和食中心でも、ときには食べたいサンドイッチ!
⑤乳製品
牛乳には大量の乳糖が含まれおり、日本人の8割以上が乳糖をうまく分解できない乳糖不耐症です。飲むと分解できないだけでなく、飲むことによって糖分を摂取することになるので①の白砂糖と同じく血糖値が急激に上がり、そのコントロールのために副腎ホルモンを大量に消費してしまいます。本来であればアトピーを治すために使いたい副腎ホルモンが在庫切れとなってしまいます。
また牛乳やチーズなどの乳製品にはタンパク質のカゼインが多く含まれています。このカゼインはアレルゲンとなり腸に炎症を起こします。つまりキズをつけるということです。
豆乳、ライスミルク、甘酒などで代用しましょう。
⑥抗生剤を投与されたお肉
お肉を食べるのであればかなり品質に気をつけたほうがいいと思います。腸の環境がよくなるまでは量を減らしてみるのもいいかもしれません。
なぜかというと、1つは質の問題です。
スーパーや外食のお肉は、
- 農薬や遺伝子組み換えの安全でない飼料
- 効率よく食肉化するための成長ホルモンや抗生物質の投与
といった化学的に汚染されたお肉が使われています。アトピーの腸は敏感なので、これらの化学物質をうまく処理できません。
もう1つは消化の問題です。
腸内にキズがたくさんある状態では、うまく消化できない上に、腸自体の働きもよくないので、排泄されずに腸内にとどまります。その残留物が腐敗して毒素を発生させ、ますます腸にキズをつけます。
もし食べるのであれば、飼料にこだわった、なおかつ抗生剤の投与をしないお肉を売っている生活クラブなどで購入しましょう。また消化を助けるために1口ごとに30回以上噛んでください。
もしくは当面控える場合は豆腐や油揚げ、お麩などをつかってパンチのあるおかずを作るようにしましょう。
一時期私はかなりストイックに玄米菜食にしていましが、いろいろな本を読んでいくうちに、良質のお肉を食べることも大事だということをがわかったので、最近はちょこちょこ食べています。ただストイックにやっていたからこそ、お肉を食べるとおならが臭くなったり、便秘気味になったりといった体の変化がよくわかります。
昨日は生活クラブの豚バラ肉をせっせと切って味噌とハーブ塩で漬け込みました。味噌漬けは全部で20切れ。一晩冷蔵庫で寝かせて今朝冷凍庫に移しました。これで来週もちょこちょこ焼いて食べられます。ハーブ塩は今日食べます! pic.twitter.com/n1W1eYO8hu
— さな吉 (@kihoncho) February 9, 2017
今日の夜ご飯。豚肉とほうれん草の味噌豆板醤炒め。 pic.twitter.com/Tg93EUalN6
— さな吉 (@kihoncho) February 11, 2017
⑦小麦(グルテン)
①~⑥を摂らないようにしてもなかなかよくならない場合は小麦に含まれているグルテンの過敏症かもしれません。グルテンはアレルギー源となり、腸に炎症を引き起こします。また小麦は白い炭水化物の中で一番血糖値を上げやすい食材です。これまでも書いたように血糖値の急上昇は肌を良くするための副腎ホルモンを大量に消費します。肌が良くなる方向にホルモンを使えないので治癒に向けての効率が悪くなります。
最近の研究ではグルテンは次のようなさまざまな不調と密接に関係していることがわかっています。
・不安やストレス
・不眠症
・消化器疾患(下痢・便秘、腹痛)
・過敏性腸症候群
・吐き気や嘔吐
・皮膚疾患
・婦人科疾患(生理痛・不妊症・PMSなど)
・神経障害(認知症・アルツハイマー病・統合失調症など)
・ADHD
・自閉症
アトピーの人は常にストレスにさらされている上に、おそらく頑張り屋さんで人の目を気にするタイプの人が多いと思います。パスタやうどん、ラーメンなど、大量の小麦を摂取することでさらにストレスに弱い状態になり、アトピーも悪化するのであればすっぱりやめるのも手です。
男子プロテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手はグルテンフリーとカゼインフリー(⑤の乳製品に含まれるタンパク質を摂らない)で世界ランク1位までのぼりつめました。ジョコビッチ選手の「グルテンを14日間だけやめてみて、どういう気分になるか試してみてほしい。体が発する声に耳を傾けてほしい」という言葉にとても共感しました。体は正直なので、いろんなメッセージを私たちに教えてくれています。このページで挙げている食べ物をやめると、きっと体からの声が聞こえてくるはずです。
小麦グルテンは、パン類、麺類(うどん、そうめん、パスタ、ラーメン、そば)、菓子類(ケーキ、クッキー、ドーナツ)、加工食品(カレーなどのルー)に使われています。①~⑥の
①白砂糖
②化学調味料や添加物
③化学的に精製された油(トランス脂肪酸)
④輸入小麦(残留農薬)
⑤乳製品
⑥抗生剤を投与されたお肉
これらを摂らないようにすれば、自然とパン類・菓子類・加工食品は減るはずですので、いままでの小麦摂取量からはだいぶ減らせると思います。
あと小麦の代用としては米粉や大豆粉が使えます。基本、和食にすればOKです。
(厳密にやる場合はグルテンフリーの醤油など、調味料にも気をつけてください)
最後に
さて、いかがでしたでしょうか。
こうしてずらっと並べると大変な気がしますが、これも体のためです。
プロフィールの記事にも書きましたが、私はアトピーで長いこと自分に自信がなく、自分の体が大嫌いでした。顔の前に両手を広げ、表、裏と見返しては「なんでこんなに汚い手なんだろう」と自分の体を憎みました。鏡で、浅黒い顔、抜けたまゆげ、ぶつぶつでいっぱいの首をみては「私の人生終わってる」「こんなイケてない私を誰もいいと思わない・・・」と毎日あきらめのため息をついてました。
そうすると、自分のことなんてどうでもよくなってしまうんですよね。言われるままに出された薬を塗り、家族や友だちから「掻いちゃダメ」といわれれば「やっぱり自分が悪いからアトピーがひどくなるんだな」と自分を責め(もちろん反発する気持ちもありました)、でもやっぱり人に嫌われたくないから少しでも汚く見えないように工夫したり。今思うとホントせつない努力をしていました。
でも、あるときから意識が変わり、何を食べるか、どんな治療をするか、自分で決めることにしました。そして実践するうちに、自分に対する誇りもよみがえってきました。食べた物で私は作られている。そしてその食べ物を自分でコントロールすることができる。これは自分と他人を責めながら生きてきた今までの生き方とは180度違うものでした。自分の人生を自分で舵取りできる。大げさなようですが、食べ物を変えるということは、自分の人生を取り戻すことです。何度も何度も失敗しても大丈夫です。体はやっただけけなげに応えてくれます(ホント泣けてくるくらいにけなげです)。あきらめないでぜひチャレンジしてみてください。
応援しています!!!
詳しい脱ステ・脱保湿のくわしい記録はこちら↓↓↓
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体質改善のために私が取り組んでいたもろもろはこちらです。
↓↓↓↓↓
①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)
②腸にキズをつける食べ物を摂らない←今ここ
③半日断食+スイマグで腸内環境を整える
④石けん、シャンプー、洗剤類を一気に変える
⑤半身浴で脱ステ中の排毒(デトックス)を促す
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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