アトピーなら誰もがアレルギーテストを受けたことがあると思いますが、今日はまだ日本ではあまりメジャーではない遅延型のアレルギーテストについて書いてみたいと思います。
Contents
知らないうちにアトピーを悪化させているかも
なにがどう違うか超簡単に言うと、
今までのアレルギーテスト(IgE)→速効で反応が出るものを調べる
遅延型のアレルギー(IgG)テスト→1~3日後にかゆくなるものを調べる
通常皮膚科などで行われるのは即時型のテストで、IgE抗体を調べています。これは即時型という名前からもわかるように15-20分で反応がでるアレルギー抗体です。
一方、遅延型食物アレルギーテストは、IgG抗体という即時型とは違う抗体を調べており、これは皮膚反応が出るまでに24時間~72時間かかります。
24時間から72時間というと1~3日後です。ですから皮膚の悪化と食べ物との関連気づきにくく、また皮膚科などではこの検査をしないため、自分に関する遅延型アレルギーの情報がないまま、アトピーを悪化させる食物を摂取している可能性があるというわけです。
たとえば、ヨーグルトが体にいいからと思ってせっせと食べていたら、実はそれがアトピー悪化の原因だったなんてことにもあるかもしれないのです。やっかいなのはすぐに反応がでないのでわかりにくいということ。
私は、脱ステ脱保湿もすっかり完了していた一昨年、仕事がハードすぎて体調を崩し、なんとか改善しようといろいろ調べていくうちに遅延型のアレルギー検査にたどり着きました。
当時は肌はかゆくありませんでしたが、唇がぼろぼろで皮がむけまくっていました。右の口角炎が治ったと思ったら左が切れ、また左が治ったら右が切れといった感じで口周りは悲惨なことになっていました。
生理が止まってしまった
当時、仕事では私ともう一人のスタッフでチームを組んでいました。そのスタッフが諸事情で退職し、ある一定期間、一人で2人分やらなくてはいけない状況となりました。
その後新しい人が入ってきたのですが、通常業務に加えて仕事を教える必要もあったため、早朝勤務で前日終わらなかった仕事を片付け、就業時間中に仕事を教えながら業務をこなすというハードな毎日を送っていました。
その頃の症状は
- 生理が止まる
- 急激に白髪が増える
- なかなか寝付けず眠っても90分サイクルで目が覚めてしまう
- 4時頃目が覚めてもう眠れない
- プレッシャーを感じると思考が停止してしまう
などなど、頭の中は仕事だらけで心と体が休まる時がありませんでした。
副腎疲労(アドレナルファティーグ)に出会う
そして生理が止まるのはさすがにヤバいと思い、なんとかせねばといろいろ調べていくうちに「副腎疲労(アドレナルファティーグ)」と言う言葉に出会いました。
「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった ストレスに勝つホルモンのつくりかた (祥伝社黄金文庫)」
副腎ってアトピーにはなじみのある言葉ですよね。
そうです、ステロイドをつくる臓器です。
これまでせっせと外部からステロイドを供給し続けてきた私は、この本にはなにか重要な情報が詰まっているに違いないと確信しました。
予想通りこの本は、ステロイドは単にお肌を良くするためだけのホルモンではなく、ストレスから身を守る、いわば命を守る重要なホルモンだということを教えてくれました。
副腎疲労とは
コルチゾールはストレスを受けるたびに、血糖、血圧、免疫機能、脳の覚醒にかかわる神経作用、骨の代謝など、生命維持に欠かせない機能の調整を素早くおこなう役割を持っています。またコルチゾールは体内のもっとも強力な抗炎症物質で、アトピーには欠かせない、皮膚の炎症や腫れを回復させる重要な役割を担っています。 このコルチゾールがストレスによって正常分泌されず、原因不明の疲労感、免疫機能の著しい低下、睡眠障害、PMSの悪化、更年期障害、アレルギー、肺炎、気管支炎、インフルエンザ、鬱、性欲減退、思考力・記憶力に障害がでる、など深刻な問題を引き起こします。副腎が疲れ果ててコルチゾール自体を作らなくなり、ストレスと戦えなくなって上記症状が進行する、これが副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)です。 この本を読み始めたときのひとこと目の感想が わたし、ヤバいかも・・・ でした。そして読み進めていくうちに、これまでのいろいろな疑問が解けていきました。もしかしたら私はステロイドを多用してきたせいか、自身の副腎機能が弱いのではないか、とも思いました。 とにもかくにも、状況を改善するために、本に書いてあることを実行しようと思い立ちました。 「回復のために今日からできる7つのこと」と題して以下のことが書かれていました。 「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった ストレスに勝つホルモンのつくりかた (祥伝社黄金文庫)」P100より これらを実行することによって副腎を回復させ、ステロイドホルモンを正常な状態へ持っていくのが目的なんですが、アトピーを治すときに私が指針としていたものとずいぶんかぶっていました。 この中ですでに⑤の砂糖・牛乳はクリア。 私が「さてどうしよう」と思ったのが②ビタミンB、③タンパク質、⑤小麦です。 というのも、この頃はまだ玄米菜食が中心でお肉をあまり食べていなかったからです。タンパク質といえばお肉ですが、私は豆腐などの大豆から摂っており、量はそれほどでもありませんでした。またビタミンBはお肉に含まれているのでもしかしたら足りていないのではと思いました。 また、即時型のアレルギーテストでは花粉やダニ、犬・猫のふけ(上皮)にアレルギーがありましが食べ物自体のアレルギーはなかったため小麦もよく摂取していました。 そこでまず思ったのは、著者の病院で見てもらえばいいんじゃないか、ということ。 値段を見たら・・・初診費用が38,000円、再診時に医師診察とデータ解析で20分毎に10,000円とあり目が飛び出ました。 でもこの値段も仕方がないと思います。なにせまだ日本では副腎疲労が理解されていないので、自由診療となってしまうのです。 またこの外来での血液検査も自費となるので非常に高い。 それで仮にホームページに書いてある検査を全部やった場合、初診料も含め246,980円かかるということがわかりました。 病院にいくのはあきらめ、次にこの本の内容を実践していく上で、自分にできることは何かを考えました。 これまで即時型のアレルギーテストでは食べ物に問題がなかったわけですから、すぐにでもお肉を食べ始めてもいいのですが、その時ふと「アトピーの原因は遅延型の食物アレルギーにある」という、以前どこかで目にした情報が頭に浮かびました。 これをテストすれば、お肉をもっと積極的に食べてもいいか決められる、と思いました。 また、この本から派生的に以下の本を読みました。 この本をひとことでいうと→グルテンフリーの生活を推奨 この本をひとことでいうと→ご飯を食べずに肉・卵・チーズ(meet、egg、cheeseでMEC食と呼ばれています)を推奨 これらを読んで、肉に加え、小麦、卵、チーズに関しても果たして私は食べて大丈夫なのだろうか、疑問が浮かびました。 もうこれは想像してもわからないことなので、遅延型アレルギーを調べるしかないと思いました。 ネットで検索したら遅延型食物アレルギーテストは自分でキットを取り寄せて検査できることがわかりました。 96種類の食材を調べることができて値段は税込み28,728円です。 先ほどの著者のクリニックで値段が麻痺していた私は、 高い!!、けど、、、安い!!! と思い即決断。(かなり金銭感覚麻痺してますね笑) また皮膚科などでは自費診療となり、30,000円~35,000円ほど取ることもわかり、背中を押されました。 結果、 一番反応が出たのが卵白でレベル5ついで卵黄がレベル4、ということは完全に卵はアウト。 事前の予測はこれまでの経験からチーズはだめだろうなと思ってましたが、予想通り乳製品も高い反応が出ていました。 なので、MEC食は私はできないな〜と思いました。おそらく知らずに実施していたら悪化していたと思います。ただ、これまで卵とチーズを食べて調子が良くなったことはないので、身体感覚通りの結果でした。自分の感覚って大事だなと思いました。 お肉関係はセーフ。 妙に納得したのが、マッシュルームと牡蠣の高い反応。 これまでキノコ類を食べて何度もお腹が痛くなり(肌には出ない)数回は救急車を呼ぼうかと真剣に悩んだほどの腹痛でした。 牡蠣は一度大当たりして、1ヶ月全身に赤い発疹が出続けました。(これが不思議なことに最初はおなか周りに出て、だんだんと体の末端にまで発疹が浸食していって、毒の回り方が目に見えるようで不気味でした。ちなみに肌はかゆくなりませんでした) これまでの体の歴史と一致したので、検査を受けて自分的には非常に満足でした。 また、これで肉はOKとなったので、生活クラブの質のいいお肉を少しずつ食べることにしました。副腎疲労の回復方法
⑥は化学調味料や添加物を摂らないようにしているし、毎日半身浴をしていたのでクリア。
①と④も努力すればできそうです。
⑦はこの仕事をどうするかも含め考えていくことを自分の課題としました。どう食生活を変えるか悩んだ
著者の病院がないか探したら神奈川県にありました。アドレナルファティーグの外来をおこなっています。
3種類あってそれぞれ5万円~8万円です。肉の他にも、小麦、卵、チーズはどうするか
日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる (講談社+α新書)自分で調べることにした
さっそく検査キットを取り寄せ、検査をしました。気になる結果は・・・
※写真は検査結果のごく一部です。
小麦グルテンもセーフ。
小麦は課題として残っている
小麦自体には遅延型のアレルギーがないことはわかりましたが、「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった ストレスに勝つホルモンのつくりかた (祥伝社黄金文庫)」に、小麦は白い炭水化物の中でも一番血糖値を上げやすい食材とあり血糖値コントロールにコルチゾールを大量に消費するとあったので、アレルギー的には大丈夫でも摂取を控えた方がいいのかなと思いました。
Amazonで遅延型食物アレルギーのレビュー見るとアトピーの人たちがたくさん書き込んでいます。みなさん私のように自分の体について新しい発見があったようで、自分の体について知る機会を得ると言うことはアトピーにとって重要なことなんだなとあらためて思いました。
IgG検査キット
ということで長くなりましたが、以上、遅延型食物アレルギーテストについての記事でした。
詳しい脱ステ・脱保湿のくわしい記録はこちら↓↓↓
アトピー脱ステ脱保湿・猛烈な排毒との戦い【写真全58枚】1年ごとの詳しい記録
アトピー脱保湿2回目・激しいリバウンド【写真全42枚】9ヶ月の詳細な記録
デリケートゾーン(陰部やちくび)のアトピーについてはこちら↓↓↓
体質改善のために私が取り組んでいたもろもろはこちらです。
↓↓↓↓↓
①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)
②腸にキズをつける食べ物を摂らない
③半日断食+スイマグで腸内環境を整える
④石けん、シャンプー、洗剤類を一気に変える
⑤半身浴で脱ステ中の排毒(デトックス)を促す
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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