これまでアトピーの治し方①~③では口から摂取する食べ物がどのように腸内環境に影響を及ぼし肌のコンディションを左右するかについて書いてきました。
①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)
②腸にキズをつける食べ物を摂らない
③半日断食+スイマグで腸内環境を整える
④石けん、シャンプー、洗剤類を一気に変える←今ここ
⑤半身浴で脱ステ中の排毒(デトックス)を促す
今回アトピーの治し方④では皮膚から吸収するものをコントロールして、アトピーを悪化させない方法を紹介していきたいと思います。
Contents
アトピーを治してくれる石鹸・シャンプーはない
私は脱ステ脱保湿するまではずいぶん長い間、石鹸・シャンプーでアトピーを少しでも良くしようと試行錯誤を続けていました。「低刺激」「植物性」「無添加」と書いてあれば大丈夫と思って買うものの、「これで治った」「良くなった」というものに出会ったことはありませんでした。
私は顔も首もひどかったのですが、とくにつらかったのは手のアトピーでした。なので頭を洗うにも体を洗うにも洗浄液が手についてお風呂を出た後は手のひりひりが収まるまでかなり時間がかかりました。いつしか「こんなぼろぼろの手でも治してくれる石鹸やシャンプーはないか」と探すようになりました。
だまされたと言ってはなんですが、商品のうたい文句に乗せられてずいぶんと高いお金もだしてきました。(これは保湿剤やクリームに関しても同じことです)
結局33年間ステロイドを塗っていてもアトピーは治らなかったので、かたくなに抵抗していた食の改善に踏み切って、脱ステ脱保湿でアトピーが良くなった訳ですが、その食を変える際にシャンプー・石鹸といった体を洗浄するものへの意識も大きく変えました。
そこで得た石鹸・シャンプーについて学んだことを簡単に言うと
- 合成洗剤・合成界面活性剤は絶対にNG!
- 成分は石けん素地がメインで、成分表記は1行程度におさまるもの
この二つです。
これらについて詳しく説明していきます。
①合成洗剤はおもに石油成分から作られている
①の合成洗剤は石油などを原料とした化学物質から作られています。「えー、そんなこと商品の裏には書いてないよ」と思いますが、裏を見て成分表示が5行も6行も書いてあるものはほぼ合成洗剤です。商品解説で無添加、アミノ酸系、オーガニックなどとうたっていても、合成界面活性剤や防腐剤が含まれています。
これらは表皮のバリア機能を破壊します。ただでさえ敏感な私たちアトピーの肌はケミカルなものをバリアする力はありません。使えば使うほど皮膚のバリアを通り抜けて体内に侵入し、蓄積していきます。これを「経皮毒」といいます。
皮膚から入った化学物質は10日かかって10%も排出されないと言われています。経皮吸収された物質はそのまま皮膚組織に蓄積、もしくは血管やリンパ管などを通って各器官に運ばれます。
ということを考えると、お風呂出た後、長くかゆいのも納得がいきます。よかれと思って使っていたものが肌を悪化させていたのです。
うっかり合成洗剤を使うとその毒性に驚く
以前、脱ステ2年目くらいに夫とふたりで温泉旅行に行ったことがありました。私はいつも使っている安全な石鹸(生活クラブで購入)を持って行ったのですが、私ほどシビアではない夫は温泉旅館においてある石鹸を使いました。
そうしたらその夜、夫が「手がかゆい、かゆい~」と言い出しました。手を見たら真っ赤になっていました。普段、夫も私と同じ石鹸を使っていて、すっかり安全な環境に慣れていたので、突然の化学物質に肌がアレルギー反応を起こしたのでしょう。
かわいそうに彼はその晩ほとんど眠れませんでした。
美容院も要注意!
美容院のシャンプーはほぼ合成洗剤ですので、注意が必要です。私はシャンプーを持参して洗ってもらっています。美容師さんもプロなので、この辺はいやな顔せずやってくれます。そのほかにもいろいろ頼んだり断ったりしないといけませんが、ここは臆せず率直に言うのが一番です。オロオロすればするほど気まずくなりますので、明るくさらっと、自信をもって主張しましょう。
下記のことができるようになれば、美容院で悪化するリスクを回避できます。
- 持参のシャンプーで洗ってもらうようお願いする
- 泡が残っている場合やもっとよく流してほしい場所を申告する
- 美容院のリンス、トリートメントを断る
- 仕上げのワックスやクリームを断る
アトピーの人付き合いのコツについてはまた後日詳しく書きたいと思います。
②成分は石けん素地がメイン、成分数はごく少数のものを選ぶ
成分に石けん素地と書いてあるものは天然の油脂から作られています。天然の植物や動物の油脂とアルカリだけで作られているシンプルな洗剤ということになります。
こうした石鹸の特徴はパッケージの裏を見るとまず一番目に
- 石けん素地
シャンプーの場合は、
- 水、石けん素地
と書いてあります。
そしておそらく成分数は2~3個程度、1行以内に収まっています。
ですから石鹸やシャンプーを選ぶときは必ず裏側もじっくり見る習慣をつけてください。これは食べ物を買うときも同じです。
一生懸命洗わない、使い捨てのポリエチレン手袋を使う
すでにアトピーが悪化してる場合は皮膚のバリア機能が失われていますから、いくら石けん素地メインのものでも強い刺激となります。もしかしたらそういう時はお湯で流すだけでもいいかもしれません。
私は基本的にナイロンタオルなどでごしごし洗いません。手で泡立ててなでる程度です。以前はひとつの石鹸で頭から体まで一緒に洗っていました。頭で泡立てた泡で顔も体もさっとなでます。これで終了です。
しかも洗うときは使い捨てのポリエチレン手袋を使います。これは今でもやっています。私は特に手が繊細なので、もう良くなった今でもこれは続けています。手袋の中はびちょびちょになってもいいんです。100均で100枚入りのものを買って惜しげなく使います。使用後ゆすいで絞って干しておけば2~3回使えます。
これで手のバリアが保護されるので、お風呂を出てからも何も塗る必要がありません。顔にも、体にも、手にも、化粧水も乳液もクリームも一切つけません。そのほうが肌の調子がいいからです。
これは料理の項目でも書こうと思っていますが、このポリエチレン手袋、アトピーの強い味方です。私は料理をするときもがんがん手袋を使います。素手では料理しません。だいたい1回の調理で1~2枚使います。もちろんお皿も素手では洗いません。ポリエチレン手袋の上にゴム手袋をして洗います。石鹸の原液は刺激が強いのでその防衛策です。
まずはお風呂場でポリエチレン手袋、超おすすめです。ぜひ試してみてください。
石鹸のアルカリ性による髪のきしみは酸性で中和できる
石鹸で髪を洗った場合、気になるのが髪のきしみですが、これは石鹸のアルカリ性が髪をぎしぎしさせているからです。合成洗剤のシャンプーから切り替えたタイミングがもっともきしむので、最初は挫折しそうになるかもしれません。
でもそのうちキューティクルが引き締まってきて、髪はきしまなくなります。石鹸のみでも十分いけます。
私は最近、パックスナチュロンのシャンプーとリンスを使っていますが、リンスは使わず石鹸のみの時期もありました。途中からは超自己流で生活クラブの「洗濯せっけん用仕上げリンス」を洗面器のお湯に小さじ1杯ほど垂らし髪の毛をつけて、髪のきしみを取っていました。
要は石鹸でアルカリ性になった髪をクエン酸(酸性)で中和させればいいわけですから、生活クラブの商品なら洗濯用でもOKという判断です。(あくまでも私の場合です)
よく自然派を突き詰めると「リンスはお酢でもOK」という話も聞きますが、これは試してみましたが、お風呂場でお酢のにおいをかぐのにめげて1回でやめました。
ドラッグストアで売っているものは基本的に買わない
石鹸、シャンプーはもちろんのこと、洗濯洗剤や台所用洗剤も合成洗剤は絶対NGです。アタックとかアリエールを使っていたら思い切って捨ててください。台所洗剤もCMでやっているようなのは全部合成界面活性剤が使われています。
もったいない気持ちはよくわかりますが、肌を悪化させるものだと割り切ってさようならしましょう。
私は切り替えた当初、いままで使っていたものをすべて捨てました。よくもまあ何をこんなにきれいにしようとしていたんだろうと不思議になるくらい、45リットルのゴミ袋一杯に容器のゴミが出ました。捨てたらシンクの下と洗面所の下がすっきりしました。
ここまでいろいろと書いてきましたが、次は具体的におすすめの商品をあげていきます。
やっぱりラクなのは生活クラブ
もうほかの記事でも何度も登場していますが、生活クラブで日常品を購入するのがなんと言っても楽です。生活クラブは生協の宅配で、国産、無添加、減農薬、こだわりの安心食材を取り扱っています。石鹸やシャンプーもあります。
安心食材お届け生活クラブ
ここで買えば間違いはありません。我が家はもう10年以上使っています。出会ったきっかけは食を変えて脱ステしようと決心したものの右も左もわからず右往左往していたときに、友人が生活クラブの存在を教えてくれました。
それからは楽なこと楽なこと。基本的にここから買ったものしか食べなければいいわけですから。脱ステはつらかったけど、食べ物を変えて体がどんどん変わっていくのは新鮮だったし楽しかったです。
10代20代で親元にいる人は親に相談してみるといいかもしれません。一人暮らしの人は迷わず申し込むのが吉です。宅配なので買い物に行かなくてもいいし、自宅にいなくても玄関先に発泡スチロールの箱を出しておけばドライアイスを入れてきちんと封をし置いていってくれます。
家族やパートナーがいる人は独断で決めず、ひとこと相談しましょう。とくに脱ステ中は過激に暴走してキリキリしがちですが、それだと家族の協力は得られません。一番大切な人には味方になってもらえるよう丁寧にコミュニケーションを取りましょう。
生活クラブのせっけん達。こんな感じでカタログから固形石けん、シャンプー、洗濯用石けん、台所用石けんが選べます。
浴用せっけんはこんな感じ。
夫は前述の温泉以来、この石けんを愛用しています。
現在キャンペーン中で、資料請求をすると生活クラブの消費材のプレゼントがあるようです。
生活クラブなと安全な生協を利用しない場合は、自然食品店など店舗で購入する、もしくはAmazonや楽天で注文することになります。
しかし、慣れないうちはメーカーを一本に絞って決まったところから買うのがいいと思います。ばらばら買うのは大変だし、続けるためにもシンプルで簡単な方法がおすすめです。
思い立ったら吉日、太陽油脂で一通り揃えるのがおすすめ
太陽油脂は人と環境に優しい石けんを作り続けて半世紀の会社です。ここの「パックスナチュロン」シリーズは余計なものを入れずに作られていてとてもいいです。
下記に、石けん、シャンプー、リンス、洗濯用洗剤、台所用洗剤、歯磨き粉をAmazonで検索してリンクを貼りました。合計3,875円でした(2017年1月13日現在)。2,000円以上で送料無料とのことです。
●石けん
¥676
成分:石ケン素地、グリセリン、ラベンダー油、ローズマリー油、レモングラス油
これで頭から体まで洗えます。
●シャンプー
¥ 768
成分:水、カリ石けん素地、グリセリン、トコフェロール(天然ビタミンE)、香料、クエン酸
※香料はローズマリー、ラベンダー、ユーカリ、オレンジなどの精油を原料にしたシトラスフローラルの香り
●リンス
¥807
成分:水、クサン酸、エタノール、グリセリン、ホホバ油、キサンタンガム、香料、クエン酸Na
※香料はローズマリー、ラベンダー、ユーカリ、オレンジなどの精油を原料にしたシトラスフローラルの香り
●洗濯用洗剤
¥956
成分:純石けん分(99% 脂肪酸ナトリウム)
●台所用洗剤
¥378
成分:純石けん分(23% 脂肪酸カリウム)
●歯磨き粉
¥290
成分:炭酸Ca(研磨剤)、水、グリセリン(湿潤剤)、シリカ(基剤)、石ケン素地(清浄剤)、ハッカ油・ユーカリ油(清涼剤)、カラギーナン(粘結剤)
とりあえず新生活スタートにおすすめのワンセットを紹介しましたが、ほかにも大丈夫な石鹸類はたくさんありますので、それはまた後日紹介したいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 脱ステ・脱保湿をするなら、石鹸類を一気に変えるのは必須です。
- 合成洗剤・合成界面活性剤を絶つこと
- 石けん素地ベースのシンプルなものにすること
これで肌はだいぶラクになるはずです。ぜひ試してみてください。
詳しい脱ステ・脱保湿のくわしい記録はこちら↓↓↓
アトピー脱ステ脱保湿・猛烈な排毒との戦い【写真全58枚】1年ごとの詳しい記録
アトピー脱保湿2回目・激しいリバウンド【写真全42枚】9ヶ月の詳細な記録
デリケートゾーン(陰部やちくび)のアトピーについてはこちら↓↓↓
体質改善のために私が取り組んでいたもろもろはこちらです。
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①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)
②腸にキズをつける食べ物を摂らない
③半日断食+スイマグで腸内環境を整える
④石けん、シャンプー、洗剤類を一気に変える ←今ここ
⑤半身浴で脱ステ中の排毒(デトックス)を促す
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