気がつけば半日断食を始めて10年以上経ちました。はじめの頃は食欲や食べる量がコントロールできずに苦労しましたが、だいたい4~5年目くらいからちらほらコントロールできるようになり、7年目くらいからほぼ自重できるようになりました。
その間、体の変化たるやもの凄い物がありました。最終的には肌も白く、かゆみもゼロになりました。
ただ、基本、食べ物に敏感になります。
この「食べ物に敏感になる」ことを自分の中でどう落とし前をつけるのか。
これがけっこう難しいんです。
今日は脱ステ前の私の食歴を振り返った上で、半日断食や食の改善による体の変化をどのように捉えることが可能か考えてみたいと思います。
Contents
食欲モンスターができるまで
半日断食と脱ステを始める前の10年間は、マック、甘い物、スナック菓子、チョコレートが大好きで、ほぼ毎日朝マック買って出勤し、昼も夜も外食という生活を続けていました。
シェイクもビックマックもポテトも大好き!「ビックマック半額」みたいなときは欠かさず食べに行ってました。
お肉屋さんのメンチコロッケとか、揚げたてコロッケとかに目がなくて、一度気に入ると何度もリピートして食べていました。
命がけでシャウエッセンを狙う日々
ぐっと遡って、小学生の頃は親が北海道のかにシューマイ屋さんだったので、毎日かにシューマイを食べてました。イカの沖漬けという珍味も取り扱っていて、子どもなのに酒のつまみみたいなものをしょっちゅう食べていました。
中学生の頃、シャウエッセンが発売になりました。あまりのおいしさに衝撃を受け、発売当初はほぼ毎日食べていました。4人兄弟(私以外全員男)だったので、大皿に盛られた瞬間、全員が心の中で本数を数え、一番早く計算した人が「一人4本ね」とか「一人3本ね」などと宣言し、それに全員が従う。いかに大きくて長いシャウエッセンを獲得できるかが最大の関心事でした。うかうかしてると貧弱なシャウエッセンを食べる羽目になるので、全く気が抜けませんでした。毎日の食卓はまさに戦争でした。
毎日デパ地下状態
また、その頃母親がデパートの食品売り場で働いていたので、もらい物のお総菜(売れ残り)がふんだんに家にあり、朝からとんかつ、うなぎ、天ぷら、焼き鳥は当たり前。とんかつはまい泉、うなぎはての字、天ぷらはハゲ天(焼き鳥は忘れちゃった)だったので、買ったとしたら結構な値段になっていたと思います。
「今日の朝ごはん何?」「うなぎよ」「えー、またうなぎ〜?」なんてことはしょっちゅう。とんかつをカツ丼にリメイクしたり、天ぷらを天丼にしたり、焼き鳥を串から外して焼き鳥丼にしたり。母親もいろいろ工夫してくれました。
ちょっとリッチな残り物だと、カニ爪のクリームコロッケ、聘珍樓の中華焼きそば、ビーフシチューなど、4人の子どもたちに食べさせるには高価なお惣菜も、タダでもらってきていました。この間、野菜を食べた記憶がありません。というか、野菜なんて邪魔だ!と思ってました。おかずにならないし、パンチがないし、はっきり言って嫌いでした(笑)。
早朝ポッキー
その頃、父親は普段料理なんかしないのに、ときどき自分でいい牛肉を買ってきては、調理を妻に任せず自分でフライパンで焼いて食べたりしていました。美味しく食べるためには人に任せられないという精神です。またときどき自分で豚汁(味噌汁に豚肉だけ)を作るときに「さな吉、これをたくさん入れると美味しいんだぞ」といって味の素を大量に入れていたのを覚えています。
高校の時は、部活の朝練に行かないといけないのに、朝が弱くてなかなか起きられないため、目覚まし時計の横にポッキーを置いて「目覚ましを止めればポッキーを食べられる」というのを心の支えに起きていました。今思うと信じられないのですが、目覚ましを止めて、布団の上にあぐらをかき、寝ぼけ眼でポッキーをぽりぽりと食べていました。
自分で振り返ってみても別人みたいですね(笑)。
食への執着心は生育歴の中でしっかり刻み込まれてきたのがよくわかります😅
あと、今も私の中にドカンと鎮座している「一食たりともつまらない食事で済ませたくない」という思いは父親譲りです、きっと💦
食の改善は効果が高い
こんな食欲モンスターだった私が食べ物を変えることに取り組んだわけですが、単にアトピーを治したいという思いだけでなく、自分を変えたい、生き方を変えたいという思いが私を支えてくれたのかなと思います。(このことについては【アトピーと家族関係】家族間ストレスとアトピー悪化の深い関係で書いていますので、よろしかったら読んでみてください)
半日断食に取り組んで、ほぼこれまで食べていたものは思い切って食べるのをやめました。
朝食、砂糖、化学調味料や添加物、化学的に精製された油、輸入小麦、乳製品、お肉
要は、甘い物食べない、外食しない、安全な食材を使って自炊するってことなんですけど、これが本当に効きました。アトピー人生でステロイド以外で一番劇的に変化をもたらしてくれたのは食事を変えたことでした。
でも食事を変え始めたら自分の身体がどんどん変わっていくので、それは新鮮な驚きだったし、その変化が楽しかった。体重も最終的には12キロ減ったし、食べるものによってかゆみが全然違うから、リアルな実感として「私の体は食べるものでできている」と思えた。
— さな吉 (@kihoncho) 2017年2月24日
※現在はお肉は食べるようにしています。ただし抗生剤など投与していない安全なお肉かどうかは気にかけています。なので調達はもっぱら生活クラブです。
自分の体の変化をどう受け止めるか
この半日断食と食事改善による変化で、自分の中で落としどころをみつけるのが難しいのが「食べ物に敏感になる」という点だと思います。
半日断食と食事改善を続けていると、自分の体はセンサーかと思うくらい、食べたもので肌のコンディションが左右され始めます。
そこでいろんな感情が動くわけです。
A:こんなんだったら何も食べれないじゃん!
B:事前に体に合わない物がわかってありがたい
心情的にはやっぱりAに傾くと思います。最初からBは無理です。
辛いし、悲しいし、肌も酷くなるし、こんなに頑張ってもいいことなんかない!
こう思うのは当然のことです。
半日断食して、そもそも一般人よりも一食減らしてるわけですし、砂糖や化学調味料を摂らないようにしようと思ったら自由気ままに食べられなくなるわけですから、この事態をポジティブに捉えようというのがそもそも無理な話なんです。
私は食事を変えてから4~5年位までは、同僚が談笑してお菓子食べたりするのを見ているのが本当に辛かったです。一応「さな吉ちゃんも食べる?」と聞いてくれるので、そのたびに「ううん、やめとく~」と答えてましたが、ときどき我慢できなくて食べるととその夜かゆくて一睡もできなかったりして・・・。
治安のいい体
自分の中でもなかなかいい落としどころを見つけられず、通っていた鍼の先生に「なんでこんなに敏感になったんでしょう」と質問しました。
そうしたらこんな答えが返ってきました。
いまの体はちゃんとパトロールが機能している治安のいい場所です。 だから、砂糖食べたり化学調味料とって肌に出るのは、入ってきた体に合わないものを外に出してくれているので、すごくいいことなんですよ。 自分の体を誇りに思ってください。
そういう場所は乱暴者やゴミを散らかすような人が来ても誰も気にしないし、どんどん荒れていくでしょ?
誰も統治してないから、やりたい放題で取り締まりができていない状態なんです。
それが昔の体です。いろんなものが入ってきて、もうコントロール不能になっている。
そういうところは荒くれ者が入ってきたらすぐ気づくし、ちゃんと警察とか町内会とかがそれに対処するでしょ? 野放しにはしませんよね。それに清掃が行き届いているから、ちょっと汚れるとすごく目立つし、異物が入ってくるとすぐわかる。
これが今の体です。
普通の人はアトピーの人みたいに肌でちょこちょこ出せないから、気づかないうちに体の中に貯め込んで大きな病気になったりするケースが多いですよ。
このたとえ話を聞いて、なるほど~と思いました。
そして敏感なことは悪いことではないなと思いました。
最後に
私は人それぞれ得意な排泄場所があるのではないかと思っていて、アトピーの人はそれが皮膚なのかなと思っています。
夫と同じものを食べても私は手がかゆくなり、夫は口周りの吹き出物に出たり、体臭に現れたりします。
食を変えることは相当ハードです。ぱぱっとすぐに良くなるものではないので、思いのほか時間がかかります。これまで何年間、どんな食生活をしてきたかに左右されると思います。
私はステロイドを33年間塗ってきて、その間、前述の食生活を毎日積み重ねてきたということもあって、治るまでにはけっこう時間がかかりました。
逆に言うと、年齢が若ければ若いほど、ステロイド歴が短ければ短いほど、食を変えれば結構あっという間に治るのではと思っています。
やればやっただけ、体はそれに応えてくれます。もう泣けてくるほど体はけなげです。
いきなり半日断食したり外食やめたりするのがハードル高すぎて無理そうだったら、砂糖だけでもやめてみると、かゆみの程度が変わってくるので、体の変化を実感できると思います。
経験上、一番ダイレクトに肌の悪化と、気が狂いそうになるほどのかゆみに直結していたのは砂糖でした。やっかいなことに、いろんなところに隠れ砂糖が入っているので、砂糖を避けて生活するにはコツがいります。このことについてはまた改めてまとめてみたいと思います。
ということで、私的には食べ物に敏感に反応することは「いいこと」です。敏感に反応はするけど、肌もツルツルになったし、食べ物の摂取を気をつけるだけでかゆみをコントロールできるので、補ってなお余りある恩恵を受けていると思っています。
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①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)
②腸にキズをつける食べ物を摂らない
③半日断食+スイマグで腸内環境を整える
④石けん、シャンプー、洗剤類を一気に変える
⑤半身浴で脱ステ中の排毒(デトックス)を促す
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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