【アトピーで心底落ち込んだときに開く本】ジャンヌ・ボッセ『しあわせは微笑が連れてくるの』

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今日は何をやってもうまくいかないときや、アトピーがひどくて1ミリも希望が持てないときに読むと、じんわり涙が出てくるような、心に響く本の紹介です。

そもそもアトピーのつらさはどこにあるのか

アトピーは見た目に大変な影響を与える病気です。これは本当にキツいです。自尊心もどんどん低下していきます。かゆくても我慢して、学校へ行ったり、会社へ行ったり、家族のために頑張ったり、平気な顔をしながらものすごい努力をしています。

過酷な環境の中で一般人と同じように「私、なんの問題もありません」という顔をしないといけないわけですから大変です。ただ生きているだけでも相当の努力を強いられます。

かゆみのなかで日常生活を送ることはものすごく大変なことなのに、一般人からしたらごく普通のことなのでその努力に気づいてもらえません。

外からの評価(特に身内から)は

「かいてはいけないのにかいてしまう我慢のできない人」
「よくなるための努力をしないだらしない人」

と自分のがんばりとはまったく逆の評価が飛んできます。

自分の努力と外から評価のギャップに知らず知らずのうちに、「私ってだめなのかも」となってしまい、肌がきれいじゃないこともその思いに拍車をかけ、マイナス評価へとつながっていきます。

心の傷を癒やすには

心は傷だらけです。かゆみに支配されて生きていることに息切れしています。
残念なことにこうした心の傷や閉塞感はまわりになかなか理解してもらえません。

となるとどうすればいいのか。

ひとつは自分から自己開示していって理解者を増やすことです。「こういう言葉は言わないでほしい」とか「かゆいときはこんなサポートがほしい」とか、普段自分が飲み込んでいることを相手を攻撃せずに伝えていくことが必要になってきます。でもこれは非常にハードルが高いです。ただ生きているだけで努力が必要なのに、さらに頑張らないといけません。

そこでもう少しハードルの低い方法はないのか。

私がとても有効だと感じているのは「痛みを知っている人の言葉に耳を傾けること」です。

自分は一人じゃないと励まされるし、勇気をもらえます。また、先人の言葉には愛と優しさがあふれているので、ささくれだった心が癒やされます。

96歳のシスターのまなざし

そこで今日紹介したいのがジャンヌ・ボッセさんの言葉です。

しあわせは微笑が連れてくるの

 

ボッセさんはコングレガシオン・ド・ノートルダム修道会のシスターです。1947年の30歳のときに単身で日本にいらっしゃいました。その後97歳で亡くなられるまで日本で過ごし、修道会のお仕事を続けてこられました。

1947年といえば昭和22年です。戦後間もない日本で言葉も通じず、肌の色も違う単身の女性がなんの苦労もせずに過ごせたとはとうてい思えません。

しかし書籍からはその苦労はみじんもうかがえず、むしろひたすら献身的に神と人々に仕え、見返りを求めずに人生を過ごされてきたことが伝わってきます。

そうしたシスターボッセの生き様を如実に表しているのが彼女のほほえみです。私はこの表紙の写真を見ているとなんだか涙が出そうになります。まなざしがとてもやさしくて、何もかもわかった上で許してくれる、そんな慈愛に満ちた笑顔です。

普段は古本屋でしか本を調達しない私ですが、この本は書店で購入しました。シスターボッセのまなざしと目が合った瞬間から心をわしづかみにされました。

苦しみのその先

本の中ではシスターのものごとの考え方や、普段の生活の暮らしぶりが記されています。

またシスターは宗教の有無にかかわらずたくさんの人の相談に応じてきました。その悩める人たちへ贈ったメッセージが愛に満ちた言葉で綴られています。

私が特に好きなのは『しあわせは微笑が連れてくるの』の89ページにある

「どんな苦しみも永遠につづくことはありません」

という章です。少し引用します。

 苦しみの真っ只中にあるときには、その暗闇に夜明けは来るのだろうかと、不安でたまらなくなることがあるでしょう。

 でもどなたの苦しみにも悩みにも、必ず道が開けてくる日が来ます。

 言葉にしがたい苦しみをお持ちの方も、自分の行き先に、道どころか一筋の光さえ見いだせなくなっておられる方も、話をせず自分の中に抱えたままでは、状況は変わりにくいでしょう。でも救いや解決を求めて何かしらヒントになるものを見つけようとしたときから、少しずつでも変化は始まるはずです。

 どうぞ、心を打ち明けられるどなたかに、お話になってみることから始めてみてください。苦しいときもつらいときも困難が大きければ大きいほど、人はその状況に押しつぶされてしまいそうになります。でもあきらめないでください。どんなことでも、同じ日が続くということはないのです。

 真っ暗闇のトンネルにいたとしても、自分の小さな働きかけの積み重ねで乗り越えていけるかもしれない、そう思うことができました。

人は皆、いつも旅の途中にいる

私自身がこの言葉に出会ったときは仕事がめちゃくちゃハードでメンタルを壊しかけていたときでした。このときのことについては【アトピーの原因調査】1度は受けておきたい遅延型食物アレルギー(IgG)テストにも書いてありますが、あまりにハードすぎて

  • 生理が止まる
  • 急激に白髪が増える
  • なかなか寝付けず眠っても90分サイクルで目が覚めてしまう
  • 4時頃目が覚めてもう眠れない
  • プレッシャーを感じると思考が停止してしまう

などなど、頭の中は仕事だらけで心と体が休まる時がありませんでした。

アトピーはよくなっていたけど、自分の生き方のクセ(うまく助けを求められない、極限まで一人で頑張ってしまうなどなど)に翻弄され完全に窮地に陥っていました。
そこで出会ったシスターの言葉に私は大変救われました。

他にも、

無理をしないでお休み上手になりましょう

すべてのことには、それにふさわしい「時」があると知りましょう

人は皆、いつも旅の途中にいると考えましょう

といった言葉から、時はまた過ぎ去るもので、いくらダメだと思っていた自分でも実はそんなことはなくて、そのままで大変に素晴らしい存在であるということを思い出させてくれました。

人生の輝き

またシスターの2冊目の本『しあわせは涙のあとに届くもの』ジャンヌ・ボッセ著 メディアファクトリー (2013/7/19)

にもとても励まされました。

今流している涙がしあわせに続くと思ったら、この人生も悪くないのかもしれないと思えました。

他にもシスターは

弱さに気づいている人ほど強いのです

とおっしゃっています。

これはまさに私たちアトピーに捧げられた言葉だと思います。少し引用します。(31ページ)

「人は弱いときにこそ強い」と聖書の言葉にもあるように、人は自分の弱さに気づいてはじめて強くなれるものですから、じつは弱さに気づいている人ほど強いといえるでしょう。
(中略)

 自分の弱さや限界を認識して、状況に応じて行動できる人。ふさわしい時期が来るのを待てる人。そのような人こそ、真の強さを持つ人だといえるかもしれないですね。

 

私たちアトピーは思い通りにならない挫折感をいっぱい味わっています。何度も何度も鼻をへし折られ、自分の駄目さ加減をこれでもかこれでもかと周りから突きつけられてきました。そして、見た目で苦悩する。こんなハードモードの人生を生きているわけです。

でも、

自分を汚い、ダメな奴だって心底思ったからこそ、謙虚なのかもしれない。

物事が思い通りにいかないつらさを味わったからこそ、人の気持ちがわかるのかもしれない。

24時間かゆみと戦い続けてきたからこそ、想像を絶する忍耐力が身についたのかもしれない。

私はそう思います。

アトピーの人の持つポテンシャルは相当なものです。

これがあるとき吹っ切れて、どんな自分でもOKと思えたとき、鬼に金棒です。
アトピーの辛い時期も、実は人生の輝きを貯金している大事な時期なのかもしれない。
脱ステ脱保湿の過酷な時期を終えた今、心からそう思うのです。

 

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体質改善のために私が取り組んでいたもろもろはこちらです。
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①1日2食にする(半日断食で腸をきれいに)
②腸にキズをつける食べ物を摂らない
③半日断食+スイマグで腸内環境を整える
④石けん、シャンプー、洗剤類を一気に変える
⑤半身浴で脱ステ中の排毒(デトックス)を促す




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